ICLの経過

2011年3月にICLの手術をして12年経過しましたので、その後の目の状態について書いてみたいと思います。

まず今の目の状態ですけれど全然問題なしです。問題なしというよりもとても良いです。

ICLのレンズの選定としては、視力2.0になるように合わせてもらったので、術後しばらくの間は2.0でしたが、そこから徐々に下がってきて、今は1.5〜1.0程度に落ち着いてきています。見え方は今もとても良いです。とにかく視機能というものについてはなんの不満もなく、満足度は大きいと思います。

QOL(生活の質)としては裸眼と変わらないので、起きてから寝るまでになんの不自由もなく過ごせています。眼内レンズは目の外からは見えず、自分でも知覚できないので存在を意識することもなく、今ではICLの手術したこともほとんど忘れているくらいです。

と、このように素晴らしい体験をもたらすICLですが、それでもハローというものには触れておく必要はあると思います。ハローはICLの構造上どうしても発生するので、誰でも見えるものだということは知っておいたほうが良いと思います。

私の現在のハローの見え方ですけれど、今の年齢(40代中盤)ではもうほとんど見えることはないです。(個人差はあるとは思います)慣れたこともあるのですが、それよりも年齢的なことが大きいと思います。虹彩の大きさ(暗いところでの虹彩の広がり方)が年齢とともに小さくなるようですので、それによって今の私の年齢だとほとんど影響がなくなるように思います。

このハローについては、眼科専門医の小島隆司医師が公開しているこちら↓の記事と動画がすごく分かりやすくて参考になると思います。(小島隆司医師は私のICL手術を担当してくださった執刀医でもあります)

眼科専小島隆司の公式サイト ICL術後ハローについて

私もハローはやはり術後はかなり気になりました。

特に夜間の車の運転時は信号や街灯などの光に全部ハローが見えてましたので、それなりに煩わしかったです。あとは映画の字幕もハローがあって見えにくいです。ただやっぱり慣れてくるので、術後数年たった頃にはおそらくあまり気にならなくなると思います。見えることは見えるのですが、見えてても気にならない、という感じですね。

あとは私がやったICLの当時のバージョンだと、レンズの中央部分に穴が空いておらず、その代わりに虹彩にレーザーで穴を開ける手術をする必要があったのですが、その穴に強い光が差し込むようなシチュエーションでは、ハローのようなものが見えて眩しく感じます。これはどのような見え方になるかというと、目の下側あたりに付けまつ毛のような帯状の形の眩しい光が見える感じです。これが見えるシチュエーションは、例えば机の上に白い紙があって、その紙に日光があたって自分のいる向きに反射しているような時にはよく見えます。なのでこれは暗い時に見えるのではなくて、明るいときに見えるものです。

ただ、やはりこの虹彩の穴によるハローのようなものも、慣れるとほとんど知覚できなくなります。おそらく脳内の処理によって、補間されるのではないかと思います。私の場合では術後1年以内にはもう気にならなくなっていて、逆に穴がふさがっているのではないかと思って不安になったくらいです。(定期検診の際に見てもらったら穴はちゃんとあいてました)

今のICLのバージョンではレンズに穴が空いているので、虹彩に穴をあける必要なくなっているはずなので、その分費用も安くなっているようですし、手術の工程が一つ減るので体への負担も少なくなると思います。とはいえ、レンズの穴に由来するハローは見えるらしいので、その点は虹彩に穴あけするのとそんなに変わらないかもしれませんね。

ということで、ICLの術後には必ずハローが発生しますが、それ以外には何も問題はなく、(私の場合は)手術の翌日からものすごくクリアな視界が得られて、それがずっと続くのですから、12年経過した今でもICLはやって良かったと思います。

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